光洋製瓦株式会社は、日本伝統のいぶし瓦づくりを守りつづけています。
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アーティスト・サクラヤスユキin光洋製瓦

サクラヤスユキ in 光洋製瓦2006夏(1)

2006年7月。 長い梅雨がようやく明けた夏の日に、アーティスト・サクラヤスユキ氏率いる「THE BOY OF KAWARA PROJECT」のみなさんが光洋製瓦へやってきました。追いかけるように、NHK「トップランナー」の取材チームも到着。サクラ氏が出演する「トップランナー」で、作品「瓦の少年」の制作過程を紹介するのです。「瓦の少年」それは、サクラ氏の“想像の庭”を、写真家がとらえるという形で制作されます。

5月中旬、笹田社長のもとに1通のメールが届きました。差出人は「サクラヤスユキ」。2001年から世界中を舞台に「THE KABUTO PROJECT」を展開しているサクラ氏が、次のプロジェクトのモチーフに考えていたのが「天守閣」「瓦」。ある日、目に留まったのが、光洋製瓦のHPだったのです。いぶし瓦のキレのよい美しさ、気品あふれる存在感。瓦職人の誇りを感じ、深く感銘を受けました――。そう書き綴ったサクラ氏は、笹田社長から返事を受け取るとすぐに光洋製瓦を訪問し、工場の雰囲気、周囲の自然を見て「予想以上にすごいロケーション」と感激していたそうです。そして翌月。再び光洋製瓦を訪れたサクラ氏は、5日間にわたって作業場に泊り込み、瓦粘土で制作を始めました。瓦道具師の二代目構井一巳さんがつきっきりで指導します。サクラ氏の“庭”で、構想はどのくらいふくらんだのでしょうか。

そして迎えた当日。焼きあがった瓦が出される窯の引き出しホーム。まずはこの場所で撮影開始です。サクラ氏、カメラマンの小林紀晴さん、セオヒロアキさん。NHKの取材チームもスタンバイOKです。そこへ、白い手ぬぐいを頭に巻き、白いランニング、白いパンツ姿の少年たちが現れました。スタッフから送られる拍手に、少々照れくさそう。大阪のモデル事務所からやってきた少年と、姫路フィルムコミッションのエキストラ登録者から選ばれた少年。みんなジャニーズばりの美少年です。「みんな、リラックスして。よろしく」。サクラ氏が声をかけます。一人に一つ、瓦が手渡されます。「では一回撮りまーす」。小林さんの声がかかると、無機質な窯の扉を背景に、きりっと正面を見据える少年。胸板はまだ薄く、瓦の重さに腕がぷるぷると震えている子もいます。ふと見るだけでは、少年たちがただポーズをとっているだけのよう。でも、現場に漂う雰囲気を感じるうち、少年一人ひとりの表情から、それぞれの生い立ちや性格、環境、人間関係までもが見てとれるようで不思議。

『焼き締められた瓦が、窯から出てきたときに、喜びを感じた。少年が見えた。少年が、大切に、壊さないように、両手に瓦を乗せて、「焼けたよ」と言いながら。土と火で作られた尊いものが生まれたときの嬉しさ。それは、淡々と、しかし脈々と続く、人間の営みのようにも思えた。』サクラ・ヤスユキ(談)

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PROFILE
光洋製瓦株式会社は、日本伝統のいぶし瓦づくりを守りつづけています。
≫サクラヤスユキ
THE KABUTO PROJECT代表
落雁の蜻蛉堂 主宰
第64号美術博士(東京芸術大学授与/壁画部門)
論文『美術の遺伝子:譲渡性制作興行権証書』
医療法人社団天宣会美術監督
壁画工房㈲さ組 代表
TEAM SAKURA ART PROJECTS.INC.NY 代表
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